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トップアマが語る小倉カンツリー倶楽部

トップアマが語るKCCの魅力(07/09/1)

社長:

トップアマチュアからみたKCCの魅力というテーマで座談会を行いたいと思います。どうぞ皆さんリラックスしてください。

日刊アマゴルフ・野見山杯九州プレーヤーズゴルフの常連であり、毎年試合を湧かせるチャンピョンの皆さんに、大会後お集まりいただき、「小倉カンツリー倶楽部の魅力」と題して座談会を行いました。
(倶楽部ハウスにて)

トップアマが語るKCCの魅力

平成19年9月、クラブハウスのテラスにて

全員: (笑い)  リラックスしてますよ。
尾家:

トップアマというか、最初上田社長から私に声かけがあって、誰を対談に呼ぶかとなったときに、まず頭に浮かんだのが大倉君ですね。シングルプレーヤーズ野見山杯では4連覇!! とにかくこのコースをまわるためにゴルフスタイルができあがったような感じ。
よく”名コース、名選手を育てる”と言いますが、ここ(KCC)は昔から中部銀次郎さんとか、柳田勝司さんとかですね日本オープンのランナーアーツだったんですけど、何回か2位になっている大変な名手、それから高山景二さんとか、本当に名手が育っているんです。その中でシングルプレーヤーズの試合で、大倉君が自分のゴルフスタイルで、特にIPポイントの240ヤードをポイントとして、2番アイヤンで攻めていくというスタイルを開花させましたね。今、シングルプレーヤーズでも、誰も手の届かない感じになっている。
今年は牛島君があわやもう1歩、最終ホールで(大倉)清に動揺をあたえてティーショットを曲げさせたもんね。ミラクルボギーか!?
あれでプレーオフという最高の舞台を演出してくれました。大倉君はやはり“ミスター小倉カンツリー倶楽部”みたいな感じがするし、牛島君はやはり外国でゴルフを磨いてきました。
牛島君のそんな目線から小倉カンツリー倶楽部を見て、どんな印象をもたれているのかな?という興味があるし、皆ジュニアの頃、九州ジュニアで小倉をまわっているんですよ。だから一層思い入れも深いし、そういう意味で、今回の座談会は大倉、牛島両君に声を掛けてこのようなメンバーになりました。

社長:

ありがとうございました。 
今日はトップアマチュアから見た、小倉カンツリー倶楽部のコースの魅力についてのテーマが1つと、それからシングルプレーヤーズ野見山杯での思い出あるいはエピソードをおうかがいしたいというのが2つ目。そして3つ目は、トップアマチュアプレーヤーからみた理想のコースとはどんなものなのか?という私どもに対する示唆も含めて、3つのテーマでお話を聞けたらと思っております。
まず今、尾家さんからお話をしていただいたのですが、小倉カンツリー倶楽部のコースの魅力、あるいは良い面・悪い面も含めまして、ご提言も含めて何か伺えたらと思いますけれども。

尾家:

さっき大倉君のゴルフの話で言った、IPポイント。以前は240ヤード、現在は250ヤードになっているんですかねぇ。そのIPポイントに打っていけば必ずルートが開けるというコース上のポイントです。ただやたらに飛べばいいとか、無理矢理に200ヤード位で刻むとかではなくて、小倉の場合、きっちりIPポイントに戦略的なスペースがありまよね。
しかしティーショットから、ターゲットに打つことを要求してくる素晴らしさがある反面、今度はセカンドからのターゲットグリーンが少し大き過ぎる気がしますね。どれ位のグリーンの大きさが適切なのか、はっきりとした平米数は分かりませんが、昔は2面のグリーンを1面にした高麗グリーンだったですよね。そのままの形でベントグリーンにされてますね。これくらいの広さじゃないと、年間を通じてベント芝がもたないかもしれませんが、もう少しターゲットグリーンが、絞り込まれるといいのかな・・・?

尾家 清孝選手

尾 家 清 孝 選手
日本アマ出場28回
84年世界アマ優勝、89年日本アマ優勝、九州アマ5度優勝、九州シングルプレーヤーズ選手権優勝の輝かしい経歴。当倶楽部メンバー。

社長:

ポイントがぼやけてしまっていると言うことですかね。

尾家

ティーショットの難易度から見れば、そういう印象があります。

社長:

なるほど。最終ターゲットとしてのグリーンの広さの問題ですね。
例えば、うち(KCC)の10番グリーンが一番狭いグリーンなんですね。グリーンの形が細長く狭く、コースに対して丁度45度暗いに斜めになっています。ところが特にグリーン面積が狭いため、あそこが一番傷み易いという管理上の悩みを抱えています。管理を考えると、もう少し広さがほしいなぁという感じがします。
ティーショットの難易度から比較すると、グリーンのポイントが広いために、セカンドの難易度が低くなっているということですね?

尾家:

いや十分セカンドも難しいんですよ、 ティーショットからしっかり難易度を出したポジションゲームをさせてくれますから。難しいんですけど、それを征服して今度セカンドを打つときには、三角形の頂点に向かって攻めていくような、そういう意味では、ティーショットでかなり狭ばめられたポイントになって、さらにセカンドからターゲットが狭ばめられる、という意味で、小倉は少し広いかなぁ・・ということなんです。

社長:

なるほどトップアマならではのご感想ですね。
ところで尾家さんから見て、どのホールが一番好きとか、あるいはこのホールは嫌いだとか、そういうホールはありますか?

尾家:

好きと嫌いも一緒になるけど、やっぱり16、17、18番ですかねぇ!?上がりの。

社長:

では、大倉さんからみた小倉カンツリー倶楽部の魅力、あるいは悪い点など含めていかかでしょうか?

大倉:
大倉 清選手

大 倉 清 選手
日本アマ出場17回、05年九州オープン優勝、04年日本アマ・トップ8、84、90年九州アマ優勝、九州シングルプレー ヤーズ選手権の最多優勝選手。

さっき尾家さんが言われた、“名コース、名選手を育てる”という意味では、今新しいコースが沢山できている中で、小倉カンツリー倶楽部に来ると、1WからSWまで全てのクラブを使えますよね。
逆に、距離のある新しいコースの方がクラブ選択がワンパターンで、長いばかりだとか、打つポイントが広いとかいうことで、私自身ゴルフのスタイルとしてはあまり面白さを感じないんです。
最近のゴルフは、すべて飛ばす方向に走っているじゃないですか。だから尾家さんが、僕の2アイアンのことをよく話されますけど、私自身ロングアイアンが好きだから、2アイアンを使えるというのは抵抗がないんですよ。まぁミスしたとしても「またロングアイアンで攻められる!」位の気持ちでやってるもんですから。これがドライバーを振るとなると、小倉は本当に狭いんですよね。
この1打1打に神経使うコースで、ドライバー使えば使うほどゴルフのリズムが段々狂ってくるんですよ。もうインコースに入ったら特にね。そういう面で、インコースになるとアイアン使います。
さっき尾家さんが言った16、17、18番・・・どちらかと言うと、私は18番が嫌いですね。攻めるのに悩みますね 。
だからまぁ、今あるコースを無理に長くしようとか、色々考えない方が小倉カンツリー倶楽部の味が出るのではないでしょうか。
ゴルフというのは、カップに近づけば近づくほどだんだん難しくなる。このことが分かるまでには、 アマチュアでも すごく時間がかかると思う んですよ。その域に達っするまではゴルフは楽しいですよね。分かってくるとまた難しくもなるんですけど・・・
僕は、グリーンの広さはあまり思わないですけど、フックもスライスも、両方打たないといけないし。
どちらかと言うと、グリーンが嫌なのは10番。小さいと言われるけど、あのグリーンは少し受け過ぎだと思いますね。僕個人的には、10番は距離が短いから、逆に受けないで、グリーンをもっとツルッとさせる方が面白いと思うんですよ。好き好きがありますけどね。
11番も 、ロングアイアンで セカンド狙うのが、物凄く楽しいですよね。それと13番のロング。あそこはドライバーを使いますけど、バーディーが取れそうで、割と取れないですね。
あと好きなホールと言えばどこですかねぇ?アウトの2番ショートとかが好きですね。好きだけど難しいですよね、本当に。

尾家:

しかし小倉をラウンドすると、段々調子が良くなってくるもんな。

社長:

やはり皆さんのプレースタイルに一番合っていらっしゃるということですか?

尾家:

しかし私がよく理解できないのは、プロの柳田さんはドローヒッターだったんですよね。清は球筋はフェードでしょ?
大体 上手な人っていうのは 、そのコースで球の曲げ方が似てくるんですよ。このコースはドローヒッターに向いているとか、スライスに向いているとか、という風にね。ところが小倉の名手柳田プロは片やドローヒッター、日刊アマの常連チャンピョン大倉清は片やフェード、両名選手が逆球なんですよね。これはおもしろい現象ですね。

社長:

一般的に見たら、小倉はドロー、フェードどちらなんですかね?

尾家:

やっぱり ドロー有利でしょう。

社長

ドローでしょうねぇ。

大倉:

ただ、今皆ドライバーが飛ぶじゃないですか。僕がジュニアの時はドライバー打つと、いつもセカンドが下りなんですよ。「こんな難しいコースはないな」といつも思っていました。それでドロー球を打ってたんですよ。下りではドローが打てないんですよね。引っかけか、擦るんですよパサーッと。今はないですけどね。

尾家: ドローって言ったら、中(牛島)がドローで行ったのかな? 今回の試合では。
牛島: 僕は大体フック系ですよ。
尾家:

フック系だったら、このコースは狙いやすい?

牛島:

僕は、わざと正反対のプレーをしたりするんですけど、 大倉さんが言ったのと 全くで逆で、ドライバーを打つのが好きなんですよ。

尾家:

ドローヒッターは、打ちやすいもんな。

牛島:
牛島 中選手

牛島 中選手
07年日本ミッドアマ優勝、日本アマ出場13回、全米アマ出場7回、03年全米ミッドアマ・トップ4日刊アマ九州シングルプレーヤーズ選手権準優勝。

ドローが打ちやすいと言うより、こういう風に樹木でセパレートされたゴルフ場は、逆に僕の場合ドライバーを物凄く打ちやすいんですよ。だからあえてドライバーで打つんですけどね。大倉さんと全く逆ですよ。だからプレースタイルによって、見方が違ってくるっていうのはあると思うんです
だからドライバーを打つと、球はダウンヒルに行くということですね。これはちょっと普通の人とは違うのかもしれないですけど、僕はアメリカでずっとやってきて、僕が小さい頃やっていたコースがアレキサー・マッケンディーのザインしたコースで、グリーンヒルズというコースなんです。これがまた距離が6400ヤード位しかないんですが、ただ狭いんですよ。だから狭いけど、やはり狭いから刻む、刻むとセカンド長いものが残ってしまう。長いものが残るけど、今度はターゲット自体が絞られてくるから難しくなる。だから、そこでスコアを出そうと思ったら、敢えてドケンディーのザインしたコースで、グリーンヒルズというコースなんです。これがまた距離が6400ヤード位しかないんですが、ただ狭いんですよ。だから狭いけど、やはり狭いから刻む、刻むとセカンド長いものが残ってしまう。長いものが残るけど、今度はターゲット自体が絞られてくるから難しくなる。だから、そこでスコアを出そうと思ったら、敢えてドライバーを真っ直ぐ打つという技術が必要となってくるんでね。
だけど、大倉さんが言ったように、ドライバーで打ってしまうと下りが残る。でも僕自身は、そういうのが結構好きなんですね。敢えて、そういう下りから打ったりするのが全然苦にならない。ショートアイアンを手にすることによってスコアになり易いから、あえて僕はドライバーを打つ。
大きいグリーンも、ピンポジションによって打てる所は限られてきますから、僕としてはショートアイアンを持って打った方がやり易いですね。
それとトーナメントをするか、毎日友達と一緒に回るかで、コースの見方が違ってくると思うんですよね。このコースはトーナメントには向いてるな、というコースも沢山あると思うんですが、ただ『小倉』に関してはトーナメント、遊び両方とも結構いけるんじゃないかと思うんです。

尾家:

全てに合うんだよなぁ。

牛島:

全てに。だから毎日友達と和気あいあい面白可笑しくやったりするにも面白いコースだと思います。

尾家: ナショナルオープンやっても面白いと思うよ。
牛島:

うん、面白いコースだし、いいですね。
ピンの位置によって、ホールが全然違ってくるところも多いんですよね。全く違うホールになっちゃう。
たとえば13番ロング。ピンポジションが手前と奥では、全然違うホールになる。攻め方も全く違ってくるんですよね。そういうところが『小倉カンツリー倶楽部』が好きなんですけどね、僕は。

13番グリーン

13番グリーン 
池を右に見ながら緩やかな右ドッグレッグの498yds パー5。縦長のグリーンをバンカーが囲み、起伏のあるコブが2オンを妨げる。

尾家:

ドローヒッターの牛島君も、フェードヒッターの大倉君も、両方まわって面白いんですからねぇ。

大倉:
牛島:

そうですね。

社長: 不思議な・・・やはり上田治さんっていうのは、天才なんですかねぇ?
尾家:

いや、その上田治さんの造った数あるコースの中でも名作の1つじゃないですかねぇ!? 

牛島:

ここは面白いですよね、何回まわっても。ピンの位置によって、またその日の天候とかもあるでしょうしね。

大倉:

コースまわっていてね、狙えばグリーンに手が届くような届かないようなっていうところが面白いですね。“心揺さぶる”ってゆうか、それが結果いい方に転ぶか、悪い方に悪い方に転ぶか。これでドラマが起きるというのが『小倉カンツリー倶楽部』でしょう、やっぱりね。

尾家: 攻めていけば、それなりの成功という報酬がある、というね。
牛島: ハイリスク・ハイリターンのところも結構いっぱいありますから。
皆:

ある、ある、ある、ある・・・  (笑い)

牛島:

だけど、間違ったら大怪我するっていうようなところもねぇ。

尾家:

ロングホールがどれも攻めると難しい。バーディーチャンスも開けるし、かと言って刻んでサードショット狙いでも楽しめるし、ロングホールは。

社長:

よくこれだけの狭いところでよく造ってあるなと思います。

牛島: この狭い敷地にね。
社長:

ほんとに周りは住宅地だらけでこれ以上絶対に・・・

牛島: ここは何坪ですか?
社長: 19万坪ぐらいだと思います。
大倉: 和白(福岡カンツリー倶楽部)と同じぐらいの広さですね。
社長:

最近造られたコースは、大体40万坪くらいあいますでしょう。

皆: そうです。
牛島:

でもやっぱり、昔のゴルフ場というのはそういうコンパクトなところが多いですね。それと僕が新しいコースで一番嫌いなのが、グリーンを終えて次のホールに行くときに、かなり後ろに下がって行かないといけないコースが多いんですよ。

尾家:

流れに逆らっているよね。

牛島:

だからホールアウトしてそのまま向こう側が次のティグランドというのが、自然な流れなんですけれどね。ここ(KCC)は、ホールアウトしたらその奥が次のティ、次のティというパターンですからね。

尾家: ホール間も、割と近いですしね。
社長:

グリーンはどうですか?

尾家:

グリーンは、まだまだ発展途上でしょうね。何年前にベントにしましたか?

社長:

6年前です。

尾家:

まだまだ、これから改善の余地がありますね。

社長: 今年の夏は、猛暑でやられました。
牛島:

まぁ、天候に左右されるところが多いからですねぇ、ベントグリーンは。

尾家:
10番グリーン

10番グリーン 
比較的距離のない右ドッグレッグホール353yds パー4。グリーンの奥行きが狭く正確なアプローチショットが要求される。

さっき大倉君が言ったように、10番は本当にどこ打ってもボールが止まるんですよね。右のラフから打っても止まるし、左のラフかる打っても止まる。第2打はだいたい左足下がりを残すほど短いホールですから、大倉君発言はなるほどだったですね。
10番は、逆受けグリーンというか、左足下がりのフェアウェーで、しっかりショートアイアンを面に当てないとグリーンで止まらないようにしてもいいんじゃないですかね。奥にオーバーしても、今度は上りのアプローチになりますから、少し逃げ道は残しておきながらバーディーを取るにはちょっと難しい、というような提案が必要でしょうね。高麗グリーンの時のままのグリーン傾斜でしょ。

社長:

そうですね、ほとんど変わってないと思います。ただ、ビギナーにとっては10番は本当に鬼門ですけどね。出だしでね。

尾家:

高麗に比べたらベントは柔らかいもんね。

社長

そうですね。柔らかい。

尾家:

それなりに傾斜を変えていかないと。

社長:

特に今年の日刊アマあたりは雨が降りましたでしょ。だからけっこう柔らかくなってますね。

大倉:

雨が降らないとというか、夏場はもう水をまかないと冷えないし、水をまいたらやっぱり柔らかくなる。

社長

そうですね、どうしても柔らかくなりますね。それから二番目に大会でのエピソードなんかはどうですか?

牛島

面白いエピソードですか。最終18番で彼(大倉)のボールが木から落ちてきたこと。

18番グリーン

18番ホール 
(グリーンからティグランド方向を見る)大倉選手のティショットが、写真右側の松の枝に止まった。

そうそう。 (笑い)

大倉

あれねぇ、本当ねぇ。自分じゃ触れないじゃないですか。

社長

松の木に止まって、どこにあるかもわからなかったですね。

大倉

牛島君が木に落ちたんじゃないか、と言ったけど、皆で見たけれど全然わからなかったですよ。

牛島:

どこにあるのかも分からなかったですね。

社長

よかったなぁ、本当にボールが落ちてきて。 たぶん 5分ぎりぎりじゃなかったですか、落ちてきたのがね。

大倉

いや~あれね、もう打ちに帰えろうかと思っていた時でしたね。

社長

落ちてきたからこそ、また楽しい凄いプレーオフも観れたし。

大倉:

そうですぇ。

尾家:

小倉でゲームやると、もつれて面白いんですよね。過去プレーオフが結構あるでしょ。

社長:

一番苦労するのは日刊スポーツの記者ですよね。ある程度記事書きかけていたのに・・・

尾家:

日刊アマの最初の頃に、霍本謙一さんと野上英司君がプレーオフやったでしょ。それから野上英司さんと守田和義さんという長崎の方のプレーオフもあったし、 今回もプレーオフでしょ。

大倉:

泰さん(野上泰生)ともやっている。

尾家:

そうそう、だから16、17、18番では、ドラマばかりですよ。

16番グリーン

16番グリーン 
最も距離のある、 やや上りのショートホール233yds パー3。この16番からの上がり3ホールは息の抜けない所。

社長:

プレーオフの時、18番ティグランドで蛇が出ませんでした?

大倉:

蛇出ました!

社長:

蛇のせいで、ティショットが曲がっちゃったのかな?

大倉:

いやいやそういう訳ではないんですけど。 (笑い)

牛島:

ところで17番は難しいよね。

尾家

お前(牛島)得意やないか。ちょうど2(アイアン)でいい。清の2アイアンの正確性を、フェアウェーウッドで打てればいい勝負になるんですよ。だからフェアウェーウッドか、もしくは240ヤードのドライバーを磨けば、絶対にいい戦いになるはずですよ。

社長:

あの時17番は、大倉さんはボギーでしたか?

17番グリーン

17番ティグランド 
フェアウェイの幅が狭いため正確なティショットが要求される、緩い右ドッグレッグの233yds パー3。牛島選手はボギーを打ち大倉選手の2打リードで運命の18番へ。

大倉

17番、最初 プレーオフになる前 はボギーでした。

牛島:

どういう風にボギーを打ったか覚えてないけど。

大倉:

右のバンカーに入って、下から2m位かな、それをポロッと右にはずしたんよね。しかし最終ホールで、僕がティショットを曲げて、松の木に止まってドタバタしてる間に、牛島バーディー!あれは凄いよ。

皆:

(笑い)

大倉:

いや本当に。けっこうね、僕18番のボギーパット、1m位のフックラインだったんですよ。これ外れたら負けだと思うから、結構いやらしかったんですよ。

社長:

あれはやっぱり「来た来たー!」って感じでしたね。

牛島:

いやぁ、そうですねぇ、勝負は最後の最後まで分かんないですからねぇ、ゴルフは。自分も同じようなパターンで勝ったこともあるし、負けたこともあるから。何打差あっても分からないですからねぇ、最後の最後まで。

社長:

そうですね本当に、でも観ている方は楽しかったですけど。

尾家:

でも 、ずっとテレビの放送があったけど、3年前ぐらいからなくなって残念ですね。こんな選手のプレーオフが映像に残ったら最高だったよね。

社長:

本当そうですね。

尾家:

その中(牛島 中)の18番のバーディーも。それから清(大倉)の球が落ちてきたのも。

18番グリーン

18番グリーン 
競技では毎度ドラマが起る 、難易度の高いフィニッシングホール405yds パー4。2打リードしていた大倉選手が松に引っ掛けてボギー、牛島選手がバーディでプレーオフに突入。

皆:

(笑い)

尾家:

皆の記憶の中でしかない のは、実に残念。ここ(KCC)は本当にドラマになりますから、テレビでやっても面白いんですよ。私も何年か解説者させてもらったのですが、野上英司君が18番のフェアウェーの真ん中から真横にシャンク打って崖に落として・・・

皆:

(笑い)  そうですか。

尾家:

そうよ。それで守田和義さんとプレーオフになった。野上君はその崖下から奇跡的にボギーで上がってきた。

皆:

ほぉ~。

尾家:

ぜひとも、そんな野見山杯のテレビ中継を復活させてもらいたいですよねぇ。

社長:

あとトップアマからみた理想のコースの条件というのは、どういったものなのか、今後うちのコースの参考の意味も含めましてお話を伺いたいのですが。

尾家:

理想のコースの条件・・。さっき言ったロングヒッターでも、最低でもIPポイントまでの飛距離をもった選手が、全てのチャレンジできるし、勝負が出来る、そういう要素を持ったコースがベストだと思うんです。そういう意味から言うと、この小倉カンツリーというのは本当にベストに近いコースだという風に思います。
だから、自分は飛ばないからと言う人も、せめてゴルフをスポーツとしてやるなら、IPポイントまでは飛ぶ努力をしてほしいし、ロングヒッターも飛ぶ技を磨くのも大切ですけど、大倉君みたいに240ヤードをどのクラブで征服していくのか、という練習もしてほしいですね。
そういうこと考えると、ベストに近いですよここ(KCC)は。

社長:

大倉さんいかがですか

大倉:

やはり最初言ったように、14本のクラブを全部使えるコースが一番いいんじゃないですか。だから例えば、今時のコースはロングホールが550ヤードとか570ヤードとかあるけど、 500ヤード位のロングもあっていいと思うんですよ。それとか320~330位のミドルもあっていいと思うんですよね。
そういう面では小倉のショートコースは面白いじゃないですか。もう1つぐらい、短いショートもあってもいいかなぁと思うんですけど。長いショートばかりですからね。
逆に、ミドルの長いやつが、あと1、2ホールほしいかなという気はしますね。だから7、13番をミドルにするとか。ティグランドを前から打ってミドルにするとか。7番とかミドルにしたら、ちょっと難しいですよあのミドルは。そういうのがいいんじゃないですかねぇ。

7番グリーン

7番ホールグリーン 
(490yds、パー5)
ロングヒッターなら2オン可能。グリーンは砲台で広い。
競技では毎度ドラマが起る 、難易度の高いフィニッシングホール405yds パー4。2打リードしていた大倉選手が松に引っ掛けてボギー、牛島選手がバーディでプレーオフに突入。

牛島:

今の風習として、パー72というのはあまり固執していないみたいにありますしね。プロの競技でもパー 70位の競技をするところもあるからね。昔みたいにパー72というのにあんまり固執しなくてもいいんじゃないかなと僕は思いますけど。
例えば7番とか13番ホールとか、トーナメントをする時に、 前から打たせて パー4として使うという手もあるかもしれないですね。
だけどパー4になってくると、グリーンの形状もそれ相応なグリーンに変えなくてはいけない、ということもあるかも知れませんね。パー5のグリーンと、パー4でグリーンと、2打目をロングアイアンで打つのか3打目ショートアイアンで打つのかで全然違ってくるからね。

尾家:

さっき大倉君が言った、少し短めのショートというのもおもしろいよね。

尾家:

池が絡んでいるから出来るでしょうね。 軽井沢の12番みたいなショート。

大倉:

世界一難しいショート。

皆:

(笑い)

牛島:

世界一難しい120ヤードですよ。ボールが全然乗らないですもんね。

尾家:

砲台グリーンで乗らんのですよ、これが、120ヤードなのに。

牛島:

あんなグリーン信じられないですよね・・。乗らないし、乗ったとしても近くに寄らないですもんね、全然。

尾家: 乗った場所にもよるけど。
大倉:

大体9番位ですね。何も風がなかったら僕たちはPW。

牛島:

でも大体アゲンストになるから、9番とかになります。

大倉:

これはね、バックスピンで戻る。ちょっと強すぎると、PWでもバックスピンが利かなくてオーバーする。

牛島:

富士山のとっぺんみたいなのが真ん中にあって、全体的に手前がうけて奥に下ってっていうような感じで。フラットなところって一ヶ所位しかないですよね。

大倉:

あれ、ピン左切ってあって、左狙って、左落とすんですよ。いつも。

牛島: 最悪・・・
大倉:

アプローチが寄らんで。

尾家:

寄らん、寄らん。全く。

大倉:

グリーン出るんですよ。次のアプローチ。

牛島:

向こう側に出ていく。

大倉:

やっと寄せてボギーかダボですよ。いつも。

牛島:

グリーン乗った球がバンカーに入る場合もある。戻ってきて。

尾家:

たった120ヤードですよ!!

社長:

うちでは14番しかできないでしょうね、うちでやろうとしたら。

14番グリーン

14番ホール
池越えの最も美しいショートホール180yds パー3。グリーンの傾斜がきつく、風が吹くと最も難易度が高いホールに。

大倉:

14ねえ・・・でも何か考えられるんじゃないですか。

牛島:

14番でもするんだったら、今度グリーンが小さくないとね。

大倉:

14番ですよ、思い切って茶店のまん前から打たせたらどうですか。試合のときに。

社長:

白マークのあたりからね。

尾家:

いや、案外面白いよ。

牛島:

ピンを1番手前にして。

尾家:

グリーンが斜めになればなるほど、難しい。

大倉:

あれほら、下の段の左の手前のところで、 グリーンが マンジュウになってるないですか。あそこ面白いじゃないですか?

社長:

あそこは厳しいですよ。後ろがバンカーだから、もうちょっとグリーン後ろを落とせば相当難しくなると思いますよ。

大倉:

あのグリーン、あのままもうちょっとこう(←形を言っている)なったらいいね。

牛島:

もうちょっと池に近かったらいいね。

社長:

じゃあ池を近くすればいい訳ですね。

尾家:

歩経路を残したらいいコースだよね。歩く人に対応するゴルフ場って今なくなってきて、皆カートでしょ。ティーグランド終わったらラフを歩かされるんですよ。歩経路がないんですよ。

大倉:

僕は嫌なのが、ティーグランド打って真っ直ぐ歩くとこ1つもないでしょ。あれが嫌なんですよ。でも普通カート乗りたくなるんですよね。

牛島:

もうカート道路歩くしかないもんね。

尾家:

もう歩くプレーヤーって少なくなるのかもしれないけど、その歩くプレーヤーが本当のゴルフの楽しみを伝えてくれますからね。歩くプレーをする人にもちゃんと気を配ってもらって、歩経路をティーから真っ直ぐこう「ここを歩きなさい」という短く刈り込んだ所を造ってあげるといいですね。

社長:

11番の鶴首は、昔はもっと難しかったでしょうね。

尾家:

昔は球が飛ばなかったねぇ。全然手前から打たされてた。

社長:

OBラインも出来たし、昔より易しくなってますよね。

尾家:

伸ばす時は打ち上げにしたらいいって言いますけど、どんどティーを下げていけば。逆に左にも曲がらないので右に行きやすくなるし。難しくなるでしょうね。そういう方法しかないでしょう。ここはティグランドをもうこれ以上下げれないですから。

社長:

そうですね。近隣土地との戦いですからゴルフ場は。

牛島:

そうでしょうねぇ。

尾家:

競技としてのゴルフを言うと、歩経路の問題とか、あるいはオンタイムの大切さですね。スターティングタイムに行っても進行が遅れているとか。今のゴルフというのは2時間じゃ回れないのかもしれないですが、せめて2時間10分か20分で回れて、何時に終わるか予定のたつコース造り、そういうのも大切でしょうねぇ。
そういう意味ではここ(KCC)はまわり易いコースですけど、どういうふうに誘惑したらいいのかな?
ちょっと名門の匂いを残したコース造りをお願いしたいですね。

社長:

今後とも皆さんに色々と教えて頂きながら頑張っていきたいと思います。どうかよろしく。今日はどうもありがとうございました。

野見山杯・日刊アマゴルフ 九州シングルプレーヤーズ選手権大会

1977年、日刊スポーツ新聞社の主催により始まり、小倉カンツリー倶楽部では1989年から毎年主催。
プロを目指す若手や競技志向のゴルファーの登竜門として、九州地区を代表するトップアマチュアが顔をそろえる。
九州が生んだ希代の名選手 野見山 博氏 を讃えて「野見山杯」と呼ばれる。